こんにちは!
ソロキャンパーの”いがみ”(@earth_indoor)です。
キャンプといえば、春とか夏をイメージすると思います。
オンシーズンだと、どこのキャンプ場でも一杯になりますよね。
外で遊ぶわけですから暖かい時期のほうが良いですし、そういった時期にキャンプが人気なのは当然です。
でも、今回は冬のキャンプをオススメしたいと思います。
「冬は寒くてキャンプなんてできないよ!」と思うかもしれませんが、他の時期には無いようなメリットが数多くあるわけです。
寒さが苦手ではない人は、ぜひ冬のキャンプをしてみてください。
ここでは、冬キャンプの魅力や注意点について紹介をしていきます。
冬キャンプの3つの魅力について
人も虫も少ない
一般的にはオフシーズンと言われており、キャンプをする人は圧倒的に少ないです。
なので、人気のキャンプ場であっても、予約が取りやすいです。
普段や予約が取れないキャンプ場に気軽に行けたりしますし、料金も安くなったりします。
場合によっては貸切状態になるので、自然豊かな環境を自分だけで独り占めすることができるわけです。
そして、虫もほとんどいません。
暖かい時期だと大型の虫なども多いですから、それだけで嫌になる人も多いでしょう。
冬は蚊に刺されたりしないですから、虫が苦手な人でも楽しめると思います。
星がキレイ
冬は空気が澄んでいるので、他の季節に比べて星がキレイに見えます。
夜になるとプラネタリウムみたいになり、かなり幻想的な空間になるわけです。
山奥のキャンプ場だと星が美しいですし、カップルの人などはキャンプに行くのがオススメですね。
カメラが趣味の人だったら、星空を撮影するのも楽しいでしょう。
非日常的な空間になりますから、都会での暮らしに疲れた人などは安らげるんじゃないでしょうか。
汗をかかない
そもそも気温が低いですから、汗をかくことが少ないです。
湿気もほとんどないのでジメジメしないですし、かなり快適に過ごせます。
夏場だと設営や撤収だけで汗だくになり、気軽にシャワーも浴びれないので不快ですよね。
冬場であれば全身サラサラの状態で、過ごすことができます。
女性ならメイクが落ちる心配もありませんから、すごく安心だと思いますよ。
冬キャンプの6つの注意点
テント内の火気の使用
冬は寒いので、テント内で石油ストーブや薪ストーブを使ったりします。
料理をする際にも、テントにこもってガスバーナーを使う人も少なくありません。
そういった場合は、一酸化炭素中毒になる危険性があるわけです。
火を使うと一酸化炭素が発生しますし、テントを密閉しているとガスが充満してしまいます。
最悪の場合、死亡することもありますし、テント内での死亡事故は毎年のように起きますね。
なので、テントを換気することが重要です。
寒いのを我慢して入り口を開放するなど、一酸化炭素をが溜まらない工夫をしましょう。
テントの結露対策
冬場は気温が下がるので、テント内外の温度差が大きくなります。
すると、テントの内側に大量に結露が付いてしまうわけです。
結露がひどくなると、テント内に滴が落ちてきて雨が降っているような状態になりますね。
荷物などが濡れてしまうので、こまめに換気しないといけません。
対策としては、寝袋や荷物をテントの壁から離しておくということです。
そうすれば、少しくらい結露が発生しても、濡れるのを防ぐことができます。
カイロの使用方法
手軽に温まることができるカイロは、使う人が多いでしょう。
すごく便利な防寒グッズですが、長時間の使用については注意が必要です。
低温やけどになるかもしれません。
カイロを長時間体に密着させていると、肌が赤くなったりヒリヒリしたりことがあります。
重症化すると肌の細胞が壊死してしまったりするので、同じ場所に長時間当てるのは止めましょう。
カイロを持ったまま寝るのは危険ですから、注意してください。
テントの底冷え
意外と知られていないのが、地面からの冷気についてです。
冬場は地面が冷たくなっているので、その冷気でテント内が冷えてしまいます。
テントで寝ていると、氷の上で寝ているくらい寒くなるわけです。
普通の防寒対策だと寒くて眠れないので、底冷え用の対策をしないといけません。
底冷え対策については、後ほど紹介するのでそちらを参照してください。
気温の変化が激しい
キャンプ場は山の中にあったりするので、街中とは体感温度が異なります。
冬場であっても日中なら暖かかったりしますが、夜になると一気に氷点下まで下がることがあるわけです。
寒暖差が激しい環境ですから、薄着だと急に寒くなって風邪を引くといったことになりかねません。
なので、普段街で過ごすよりも、ちゃんとした防寒対策をする必要があります。
冬のキャンプでの服装については、後ほど紹介しますね。
焚き火は意外と暖かくない
冬場は焚き火で暖を取ろうとする人が多いですが、焚き火では意外と暖かくなりません。
温かいのは焚き火に近い体の一部だけで、背中はものすごく寒いです。
あまり焚き火に近づきすぎると、火の粉で洋服に穴が空いたりもします。
煙が目にしみることもあり、焚き火に近づくこともできません。
特に、風が強い日は炎が煽られてしまい、熱が伝わってこないわけです。
こういった理由から、焚き火だけで暖を取るのは難しいと思ってください。
焚き火なしでも温かい防寒装備がないと、耐えることができないでしょう。
冬キャンプに必要なもの
冬に適したテント
先述の通り、冬場は結露が発生しやすいです。
結露が発生すると荷物が濡れますし、テント内の温度も下がってしまいます。
なので、結露が発生しにくいテントを用意しないといけません。
結露を防ぐには、ダブルウォール構造のテントがベストですね。
ダブルウォールとは壁が二重になっているテントのことで、インナーテントの上にフライシートをかぶせます。
これなら、フライシートには結露が発生しますが、インナーテントまで侵入してこないわけです。
また、ベンチレーションがたくさんある方がいいですね。
ベンチレーションとは、換気するための穴のことで、空気を入れ替えできるので結露が発生しにくいです。
フライシートの下に、スカートがあるタイプがオススメですね。
地面との間に隙間がなくなるので、風が入ってくることがありません。
風が強い日でも冷えにくいですから、テント内で快適に過ごすことができます。
暖かい服装
冬場の服装については、三層構造で考えるのが基本です。
三層構造とは、「ベースレイヤー」「ミドルレイヤー」「アウターレイヤー」から成り立っており、三枚の服を重ね着するという意味ですね。
まずは、ベースレイヤー。
一番下に着る肌着のことで、汗を素早く吸収して発散する素材を選ぶようにします。
汗をかくと体温が下がるため、汗を素早く逃がすことで保温することができるわけです。
ポリエステルやウールなどの素材が向いています。
次に、ミドルレイヤー。
ベースレイヤーの上に着るもので、保温するための役割ですね。
汗を逃がすために、通気性や速乾性も重要となります。
フリースやトレーナーなどが良いでしょう。
最後に、アウターレイヤー。
一番外側に着るもので、雨風から体を守るための役割です。
防水性や耐風性能があるレインウェアなどが良いですね。
最近だと、ゴアテックスなどの素材が人気で、防水性と透湿性に優れているのでオススメです。
底冷えを防ぐためのグッズ
テントの底冷えを防ぐには、先程の服装の三層構造と同じ考え方をします。
床に何枚かのシートを重ねることで、冷気をシャットダウンするわけです。
最初に敷くのがグランドシートで、これはテントの下に敷きます。
テントの汚れを防いだり、雨が降ったときの浸水を防ぐための役割です。
そして、グランドシートの上にテントを設営します。
テントの床には、銀マットを敷くのが良いでしょう。
断熱効果が高いので、冷気の大部分を止めることができます。
できるだけ分厚いものが望ましく、薄いものなら二枚重ねで敷くと良いでしょう。
銀マットの上には、毛布やブランケットを敷きます。
テント内の見栄えを良くする効果もあり、肌触りが良くて過ごしやすくなりますね。
これだけで、底冷え対策としては十分な効果があるはずです。
さらに、寝るときにはマットやコットを使いましょう。
底冷え対策を完璧に行うなら、コットを使うのが良いですね。
地面との間に空間ができるため、それだけ冷気が伝わりにくくなります。
寝心地もコットの方が良いと思いますから、快適な眠りを求めるなら用意するといいでしょう。
ストーブ
先述の通り、焚き火だけで暖を取るのは難しいです。
なので、冬のキャンプで温まろうと思ったら、石油ストーブや薪ストーブがあると良いと思います。
ただ、一酸化炭素中毒になる危険性がありますね。
テント内で使うのであれば、換気をしっかりとしないといけません。
ベンチレーションを全開にしたり、入り口を開放するなどの対策が必要です。
念の為に一酸化炭素警報機も、用意しておいてください。
一番暖かいのは薪ストーブですが、設置するのが難しくて一酸化炭素も大量に出るので上級者向きです。
初心者のうちは、石油ストーブを使うのが良いと思います。
寝袋
寝袋については、冬に対応している物を買わないといけません。
安いものでは絶対に眠れないと思うので、そこそこ有名なメーカーの製品を買うのが良いでしょう。
モンベルやナンガ、イスカなど、寝袋の有名メーカーはいくつかあります。
最低でも、1万円以上の金額は出すようにしてください。
対応している温度は、-5℃くらいは耐えられないといけません。
私はモンベルの「バロウバッグ#0」を使っていますが、コンフォート温度-7℃まで快適に過ごせるものです。
最低で-14℃まで耐えられるので、普通のキャンプでは問題ないですね。
冬のキャンプで何度も使っていますが、寒さを感じたことは一度もありません。
湯たんぽ
直火にかけて温められるものが良いでしょう。
マルカというメーカーのものが有名で、冷めても温めれば何度でも使うことができます。
寝袋の中に入れれば、かなり暖かく眠ることができますよ。
冷え性など寒がりの人だと、寝袋があれば良いのかなと思います。
以上、冬キャンプの魅力や注意点を紹介しました。
寒さの対策さえしてしまえば、冬のキャンプはめちゃくちゃ楽しいです。
普段とは違った非日常的な感覚を味わえますし、人混みを避けてのんびりしたいならぜひ冬のキャンプをやってみてください。
動画でも解説しているので、以下からもどうぞ!