エクスカーションティピ210と300UV

こんにちは!
ソロキャンパーの”いがみ”(@earth_indoor)です。

1万円台前半で買えるワンポールテントといえば、コールマンのエクスカーションティピ210とキャプテンスタッグの300UVが有名です。
手頃な価格なので、初めてのテントとしても買う人が多いですね。

どちらも似たような形ですが、実際に使ってみると細かな使い勝手が全く異なっています。
一長一短があるので、購入を検討している人は、機能の違いを知っておいてください。

ここでは、2つのテントのメリット・デメリットを比較していきます。

スペックから比較

エクスカーションティピ210

エクスカーションティピ210

スペック


使用時:約210×150×170(h)cm
収納時:約直径17×50cm
重量:約4kg
耐水圧:約1,500mm

コールマンのエクスカーションティピは、前室がある珍しい形のワンポールテントです。
前室内に荷物を置くことができますし、室内を広く使うことができるので快適ですね。

ただ、ポールやペグの数が多くなるため、重量が4kgと少し重くなっています。

ワンポールテント300UV

300UV

スペック


製品サイズ:(約)300×250×高さ180cm
収納時サイズ:65×18×18cm
製品重量:(約)3kg
耐水圧:約1,000mm

キャプテンスタッグの300UVは、軽さが特徴のワンポールテントです。
高さが180cmと大型ですが3kgという軽量なので、楽に持ち運びをすることができます。

耐水圧が1000mmくらいしかありませんが、よほどの大雨で無い限り問題は無さそうですね。

両者を比較すると、室内の広さに関しては300UVの方が圧倒的です。
床の面積が一回りくらい大きいですし、高さも10cmほど大きくなっています。

ただ、エクスカーションティピは前室と後室があるため、そちらを含めれば同じくらいの広さがあります。
詳しい機能面については、これから詳しく解説していきますね。

それぞれのテントの特徴

エクスカーションティピ210

前室・後室がある

前室と後室がある

ワンポールテントとしては珍しいですが、前室と後室があります。
これにより、寝室と荷物置き場を分けることができるため、室内が荷物でいっぱいで動けなくなることはありません。

また、雨が降った日は前室内で調理もできるので、外に出なくても良いわけです。
かなり便利で使い勝手が良いテントだといえますね。

インナーテントだけで使える

インナーテント

インナーテントは、内部が見えない構造になっており、それ単体でも使うことができます。
夏場の暑い時期はインナーテントだけで使うと、かなり涼しく過ごすことができますよ。

サイドと天井に合計4か所のベンチレーションがあるため、効率良く換気される仕組みとなっていますね。

結露しにくい

結露しにくい

インナーテントとフライシートの間に隙間があり、結露しても水滴がテント内に入ってきにくくなっています。
朝起きて寝袋が濡れていることも無いので、冬場でも安心して使うことができるでしょう。

ポールを差し込むストッパーがある

ゴム製ストッパー

ワンポールテントは、ポール1本で支える構造のため、ポールが倒れるとテントが倒壊してしまいます。
真ん中にポールがありますから、うっかりぶつからないように注意しないといけません。

しかし、エクスカーションティピにはポールのストッパーがあるため、衝撃を与えてもズレることはないです。
安心して寝返りを打てるので、寝相が悪い人でも大丈夫ですね。

床が長方形

床が長方形

ワンポールテントは、五角形や六角形などの形が多いので、グランドシートを見つけるのが大変です。
メーカーから専用シートが出ていれば良いですが、それがないと既製品で適合するものを探すのは難しいでしょう。

でも、エクスカーションティピは長方形のため、既製品でも合うものを見つけるのは簡単です。
ブルーシートでカットして作るにしても、形を合わせやすいと思います。

ワンポールテント300UV

設営が簡単

設営が簡単

ポールで立ち上げるだけなので、ワンポールテントは素早く設営することができます。
300UVの場合は、インナーテントとフライシートでペグを共有しているため、6本のペグを打つだけでOKです。

そのため、普通のワンポールテントよりも、早く設営することができますね。

フライシートだけで使える

フライシートのみで使える

インナーテントを使わなくても、フライシートだけで設営可能です。
ハイコットや薪ストーブを使う場合には、フライシートのみで使う方が色々と都合が良いでしょう。

雨の日や地面が濡れている日などは、インナーテントを使わなくてもテントを設営できるのはありがたいですね。

軽い

重量が3kgしかありませんから、驚くほど軽いです。
この大きさのテントではトップクラスの軽さなので、持ち運びも苦になりません。

バイクや自転車キャンパーの人でも、積載に苦労することはないでしょう。

ハイコットが入る

ハイコットが入る

ハイコットを使う場合は、同時に2台まで入れることができます。
複数人のキャンプであっても、普通に使うことができますね。

ソロキャンプならコットを1台入れてもスペースに余裕がありますし、荷物を置いても狭く感じることはないでしょう。

大人が4人寝れる

大人が4人で寝れる

横になるだけだったら、大人4人であっても問題ありません。
ファミリーキャンプでも対応することができますし、普通の使い方では狭く感じることはないでしょう。

格安テントなのに内部の広さはすごいので、大きなテントを求めている人にはピッタリだと思います。

設営のしやすさで比較

エクスカーションティピ210

エクスカーションティピは、インナーテントを4本のペグで固定します。
それをポールで立ち上げるだけなので、インナーテントだけなら設営は早いですね。

ただ、フライシートを被せてから8本のペグを打たないといけないので、それに時間がかかってしまいます。

合計で12本のペグが必要ですし、設営には15~20分くらいかかるでしょう。

300UV

300UVは、インナーテントに6本のペグが必要ですが、フライシートとペグを共有しています。
フライシートは、インナーテントのペグに引っ掛けるだけなので、設営はものすごくスピーディーですね。

10分くらいで設営できますし、設営の早さは300UVが優れているといえます。

インナーテントの比較

広さについて

タイトルが入ります


【300UV】
300×250×H180cm

【エクスカーションティピ210】
210×150×H170cm

インナーテントの大きさは、300UVの方が一回りくらい大きいです。
大人4人でも寝れるくらいの広さがありますし、かなり広大なスペースだといえるでしょう。

ベンチレーションについて

300UVのインナーテント

300UVは全体がメッシュになっており、通気性は抜群だといえます。
ただ、内部が丸見えなので、これ単体で使うのは難しいですね。

エクスカーションティピだと、天井と側面に2か所ずつのベンチレーションがあり、下から上に空気の流れを作ることができます。

また、内部が見えない構造のため、インナーテントだけでも使えますね。

ポケットの有無について

300UVは、左右に1つずつあるので、小物の整理はしやすいです。
複数人で使う時にもポケットを分けることができますし、小物が散らばることも無くなるでしょう。

エクスカーションティピの場合だと、1つだけしか付いていません。
収納スペースについては、300UVの方が多いということになりますね。

機能性について比較

ランタンフックについて

300UVは、ランタンを吊り下げる部分がありません。
なので、ランタンフックを用意してポールに取り付けるか、床にランタンを置く必要がありますね。

エクスカーションティピだと、丈夫な金属製のフックが付いており、大型のランタンでも吊り下げることができます。

ランタンの置き場には困ることが多いので、ちゃんとフックがあるかどうかは事前に見ておいた方が良いです。

出入口について

エクスカーションティピの出入り口

300UVは入り口が1つしかなく、複数人で使う時には出入りが面倒ですね。
荷物を出すときにも、入り口側に寄せないといけないので、これも手間がかかってしまいます。

エクスカーションティピだと、前後に扉があるためどちらからでも出入りできるわけです。
前室に荷物が一杯でも後ろから出られるので、これはすごく便利ですね。

雨に対する強さについて

ワンポールテントは、そもそも雨に強くありません。
ボディを伝って雨が垂れてくるので、入り口を開けるとテント内に滴が入ってくるんですね。

300UVには雨避けが付いていませんから、雨の日に出入りを繰り返すとテント内が濡れる可能性が高いです。

エクスカーションティピだと、前室があるので雨の日でもテント内まで浸水することはありません。
耐水圧も1500mmですから、雨には強いといえるでしょう。

拡張性について

インナーテントについては、300UVの方は中が丸見えなので単体で使うことはできません。
雨や風がモロに入ってきますから、フライシートと併用するのが望ましいです。

一方、エクスカーションティピだと、目隠し構造になっていますからインナーテント単体でも使えます。
ベンチレーションが多いので、通気性も良くて快適ですよ。

フライシートでは、300UVの場合には単体で使うことができます。
ハイコットや薪ストーブなどを入れたり、色々な使い方が可能ですね。

エクスカーションティピだと、フライシートのみでの設営が難しいです。
前室のポールはインナーテントに固定するタイプなので、常にインナーとセットで使わないといけません。

重量について

300UVは3kgと軽量ですから、女性や子供でも持ち運びは簡単だといえます。
自転車やバイクにも積載できるため、気軽に持ち出すことができますね。

エクスカーションティピだと、4kgと少し重くなっています。
ポールやペグの数が多いですから、携帯性は高いとは言えません。

両者を実際に使ってみた感想

僕は2つのテントを持っていますが、実際に使ってみるとかなりタイプの違うテントだなと感じました。
率直な感想を伝えたいと思います。

300UV

300UV

設営の簡単さが最も魅力的で、10分もあれば建てることができます。
キャンプ場に着くのが遅いときでも、サッと設営できるのは便利ですね。

テント内も広いスペースがあり、荷物を入れても余裕があります。
ソロキャンプであれば、十分すぎるスペースです。

ただ、生地が少し薄いので、大雨や強風の時は不安ですね。
耐水圧も1000mmくらいしかないので、長時間の雨だと浸水してしまうかもしれません。

悪天候の時には、使わない方が良いと思います。

エクスカーションティピ210

エクスカーションティピ210

室内は少し狭いですが、耐久性はかなり高いです。
強い雨風が吹いても問題ありませんし、安心して過ごすことができます。

天気が悪い日でも前室内で調理できますし、オールシーズンで使うことができるテントですね。

設営の面倒さはネックですが、信頼性はかなり高いでしょう。

以上、エクスカーションティピ210と300UVを比較してみました。

手軽さを求めるなら300UV、万能型を求めるならエクスカーションティピという感じですね。
どちらも良いテントなので、自分が使うシチュエーションに合わせて購入すると良いと思います。

動画でも解説しているので、以下からもどうぞ!